深海魚

花びらに埋もれてこのまま 死んでもいいと思った

平安神宮ライブ2015

堂本剛さんの平安神宮ライブに行ってきた。私はチケットのご縁もあって、初日(9/11)と楽日(9/13)に参加した。剛さんにとって、6年目となる今年が私の初平安神宮となった。以下レポとも言えないただの感想。初日と楽日の感想が入り乱れているので読みにくいかもしれません。

まず、開演2時間前ぐらいから会場周辺にいると、リハ音がガンガン聞こえてくる。高まる。初日のこの時点でPINKを歌うことを知って泣きそうになった私であるが、ネタバレ感は否めない。
初日、楽日とも座席は遠からず近からずであったが、感覚としてはとても近くに感じた。そんなことを思いながら、座席に着くと、舞台上に神主さんが現れ、「只今よりステージと皆さまのお祓いを致します」とのこと。開演前のざわめきが一度静寂に変わり、神聖な雰囲気となった。
客電が落とされ、スモークの立ち込める中に照明が入り、幻想的な雰囲気の中で静かに始まるピアノソロ。1曲目「瞬き」である。
瞬きは、ライブ時の自分の気持ちとリンクする部分が多い曲である。
瞬きするたび 大切なものが消えてゆく
それでも、
眼に映した いくつもの写真を 記憶できない儚さを愛していたい
ライブ時に自分が見た光景というものは、全てを見ることはできない、全てを記憶することはできないが、その儚さを愛したいと思う。
そして、今回初日では
眼に映した いくつもの ヒカリを記憶できない 儚さを愛していたい
と、照明のライトを見つめながら。
楽日では、
眼に映した いくつもの あなたを 記憶できない 儚さを愛していたい
と、客席を見渡しながら。私がアイドルへと思うライブ時の感情と同じように、彼も私たちを想っているのかもしれないと思うと、涙しそうになった。この曲の最後に、4本の照明の線が空へ向かっていって、その先にひとつ星が瞬いていたのがとても素敵でした。

2曲目「Help Me Help Me…」暗雲が立ち込めるような照明から始まったこの曲。どこか祈りを請うように、歌う剛さんの姿。音が歪んでいって、痛くなって、これは争いの歌なのかもしれないと思った。近年の映像を見ると、この曲は愛のある曲であったが、今年のHelp meはどこか痛々しかった。近年は「I love you」と歌っていたところを「Help me…」に戻していたからかもしれない。最後に、「愛している…愛している…君を僕を 世界を…」という言葉で少し救われたような気分。

3曲目「Love is the key」は大量のシャボン玉にライトを反射させ、キラキラと輝いているのが非常に幻想的だった。とにかく、美しい世界と美しい音の共鳴だった。所々、「I love is the key(僕が愛することが鍵)」と歌っていたのが印象的。

4曲目 「いとのとち」は炎と赤いライティングの中で歌う剛さんが何処か妖艶な美しさを持っていた。いのちを歌う堂本剛×深紅=間違いない。

5曲目「I gotta take you shamanippon」6曲目「Clap Your Mind」野外の残響の少ない場所ならではなのか、手拍子の音が揃って気持ち良かった。着物姿の踊り子さんが3人登場して、FUNKのグルーヴにひたすら浸る時間。このとき、本堂の方はプロジェクションマッピング曼荼羅が変化していくような映像が流れていた。

7曲目 「Now's the time change the world」初日にこの曲知らないな…と思って帰ってから調べると244 ENDLI-xの曲だったんですね!踊り子さんが和傘をクルクルさせて舞っていたのが印象的。コーラス隊さんの力強いハーモニーと剛さんの「Higher!」に会場の熱も上がります。

8曲目 「PINK」 この曲は、剛さんの過去の色々な想いが込められている曲であるということはド新規の私でも知っている有名なエピソードで、まさかこの曲が聴けるとは思っていなかった。今回のテーマである「痛み」と向き合い、寄り添うということを体現したかのような曲。「ピンクに膨らんだ〜」でピンク色の照明、そして「ブルーにひび割れた〜」でブルーの照明、それが混じって紫の照明へと変化する流れがとても美しかった。 3日目の、最後のサビまでずっと前を向いて歌っていた剛さんが、最後だけ本堂に歩み寄って本堂に向けて歌っていた姿が眼に焼き付いている。

ライブは、この後熱い熱いセッション、そして剛さんからのメンバー紹介、ご挨拶、合同参拝で幕を閉じた。5000人が一同に二礼二拍手一礼。初日で、拍手の音がとても揃っているのに驚いていた剛さんですが、ラストはもっと揃っていましたね。
挨拶では、「争いというテーマのお仕事をいただくことが多かった」「今回は『痛み』という一つのテーマを設けて音楽を奉納させていただきました」「宇宙という天井の下、音楽が出来ることは幸せ」と、剛さんらしい言葉をいただき、最終日の捌ける前には「僕は本堂の方へ今から行きますので、皆さんの毎日が幸せでありますように祈っておきますので」との言葉。平安神宮ライブはファンとアイドルが幸せを祈りあう、とても平和な空間でした。
人が誰しも持つ「痛み」に向き合うことは辛いこと。しかし、このライブでは、目の前の剛さんが自身の痛みに向き合うことで、自然と自分の中に抱えていた痛みが浄化されていったような気がします。音を出す時間が限られているなど、制限の多いであろう平安神宮ライブをこれだけ続けて、そして制限の中でも最大のエンターテインメントを提供してくれた剛さんに感謝して、来年の開催を楽しみにしています。