深海魚

花びらに埋もれてこのまま 死んでもいいと思った

覚悟と変化 -「安田章大」というアイドルについて

 

 

安田章大さん、35歳のお誕生日おめでとうございます。

こんな精神的にドタバタしたなかで誕生日を迎えることになるとは思っていませんでした。

でも、安くんはずっと、「覚悟」を決めていたんだろうな。

 


ここ一年の安くんの「変化」といえば、耳に大きなピアス穴が空いたことだ。

それに関して、アイドルとして好みかそうでないかという"感想"はあるにしても、「やめてほしい」とは思ったことがない。

 


なぜ安くんはピアスを開けるのだろう?

なぜ安くんは髪型を気まぐれに変えるのだろう?

 


このような「なぜ」を考えてしまうのが、人間の良くないところだと思いながらも、その理由と原因を知りたくなってしまう。

ただ、この「なぜ」の完全な答えってないんじゃないか、と思う。

病気をしたから考え方が変わった。自分らしくいようとしてピアスを開けた。この二文に科学的な根拠というものは何もないけれど、人はこれらの因果関係がわかると、考えに筋が通り納得感を持つことができる。

でも、そこにあるのはただの事実で。

因果も何もない「事実」が転がっている、ただそれだけのことだろう、と私は受け取めている。

 


関ジャニ∞が5人になって、7等分だった背負うものが5等分になって。でも、増えた荷物は消して綺麗に平等じゃないと思う。

それぞれの得意なところと苦手なところがあって、歪ながらも補い合う姿をずっと見てきたから、分かること。

 


2人のギタリストが抜けてしまって、唯一のギタリストになった安くん。

2人のボーカリストが抜けてしまって、いつの間にかハモりよりもメインパートを歌うことが増えた安くん。

 


関ジャニ∞の音楽の要を担ってきた2人が抜けて、安くんの音楽面の負担はぐっと増えるだろう。

 


でも、あのGR8EST北海道初日で「音を楽に奏でられなかった」と冷静に分析する安くんなら、きっと、大丈夫。

 

 

 


関ジャニ∞にとって、安くんの病気と怪我が自らの今後や進退までもを考えさせるほど 重いものだとは、正直思いもしなかった。

「明日も健康で、舞台に立てる」

この、当たり前すぎて疑いもしなかったことを、改めて事実として突きつけられたのだろうか。

ボク。で、同じように脳の手術をして病と闘った友人が亡くなってしまったことを告白した安くん。

病気になったと同時に、近くに死を感じることで、自分の限りある時間を実感したのは想像に容易い。

でも、それでも、その限りある時間を「関ジャニ∞」として活動しようとしてくれる安くんの覚悟を、私はずっと大切にしていきたい。

 


亮ちゃんが、最後に安くんに向けて書いた∞o'clockの歌詞。

 


色付きのレンズ越しに見える景色がこれ以上曇っていかないよう

君というヒカリで照らして連れてって

まだ見ぬ世界へ章ちゃん

 


亮ちゃんから、関ジャニ∞の未来を託すかのような。それでいて、病気すら受け入れて闘う安くんに向けた応援歌のような。

最後の最後になんて切実な、祈りにも似た願いを残していったんだろう。

 

 

 

アーティストではなく、「アイドル」としての道を歩んでいくことを選んだ安くんには、"アイドルだからできない表現"とかそんなものないって証明してほしい。

それでいて、行けるところまで何処までも「アイドル」としていてほしい。

相反する気持ちだけど、今の私が彼に望む我儘。

 


これからの一年、安くんには自分が選択した、自分の人生を謳歌してほしい。

でも、まだまだアイドルの安くんの魅力を感じていたいから、どうか健康には気をつけて。

 

 

安くんにとって、今年も愛が溢れる一年になりますように。

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