深海魚

花びらに埋もれてこのまま 死んでもいいと思った

Summer Paradice「内博貴 LIVE 2017」

私が人生で初めて好きになったアイドルは、内博貴だ。

 

私が人生で初めて行ったコンサートが、2011年の内Q?の夏ツアーだった。

 

こんなにもキラキラした人が、この世には存在するのか、と 一番後ろの席だったけれど、確かに、そう感じたことを思い出す。

 


オダサク、ペールギュント、グレイトギャツビー、ウチクレバ、コメディトゥナイトにEndless SHOCK…内くんが演じる役が歌う歌声は何度も聴いてきた。だけど、内くんが歌う、彼自身の曲は、ずっと聴く場所がなかったのだ。 

 

そして、2017年8月。
6年ぶりに内博貴が、何者でもない「内博貴」として歌う姿を見に行きました。

 

 

 

オープニング、宇宙が映される幕の向こうで、シルエットが浮かび上がる。

 

M1「今、此処に」

願いはきっと 時を越え 魂はずっと消えないで 伝わるよ だから はじめよう…

バラード調に歌い上げたあと、バンドを引き連れた内くんが登場する。

些細なことでいつも つまずきながら歩いてた 数えきれないほど 間違った道もあった

この歌詞には余りにも、思い浮かぶ光景がありすぎる。彼を応援していて、願いが叶うことは そう多くないかもしれない。だけれども、

今、此処に 君がそう在るということ それは奇跡と呼べるんだ

4年ぶりの内博貴としてのライブ。まさにそれは、奇跡と呼べて。今、この瞬間にぴったりで。ひどく夢のような、現実だった。

 

M2「Believe my story

やっぱりまだ夢心地のままで。この間も歌ってたんじゃないかな?ってほど自然に、15歳の時の歌を 30歳になった、彼が歌うものだから。イントロに入った瞬間、一気に時代を引き戻して、ここは内博貴のステージだ!と否応がなしに 認識させるような、そんな魔法をかけてくれる曲。

 

M3「Let's go! Let's go!」
「今は頼りない奴でsorry!」って言う癖に「君の願いごと 全部叶えてあげるよ」って、若い時の曲が故の勢い。なんて無責任なヤツだ…って思いながらも、無条件で着いて行きたくなってしまう。この憎めない可愛さこそ、内博貴ism。

 

M4「星ひとつ」
内くんは、(おそらく後天的に)ミュージカルや舞台の訓練のお陰で、曲によって声色を使い分けることができる。
この曲での内くんの歌声は砂糖菓子のように甘ったるい。この種類の声は、ソロのライブじゃなければなかなか聴くことのできないと思う。

 

M5「Master key」
6年前のMCでも、18歳の時の歌だからキーが高くてツライので半音下げたい…みたいな話をしていた記憶がある。でも、ファンがこの曲にとても思い入れがあることを、きっと彼は知っているのだと思う。大切な曲だからこそ、無理してでもそのままで必ずセットリストに入れて歌ってくれている…と、身勝手なファンの想像だけれど、そう考えている。

そして30歳のMasterkeyはエロいですよ…。夜を匂わせるような、大人な歌詞なのですが、本人もそれはそれは妖艶に歌うので、内くんに抱かれたかな?って思いましたよね……
照明も気合が入りまくっていて、レーザーガンガン飛ばしてくれて、大サビ〈祈りのように 抱いたのに〜〉のところでレーザーの檻に囚われる内くんが最高でした…(性癖)

 

M6「愛って?」
先ほどの曲とは一変、微笑みながらこの曲をこれまた 胸焼けがしそうなほど甘ったるく歌われて、たまらん曲です。かっこいいのにかわいいって何なのだろう……勘弁してほしい……。

 

M7「3ピース」
やっぱり内Q?を思い出してしまう。
「これからあるであろう 困難が待っていようとも」が ガッキーのパートで。自然と歌ってくれるから。この曲には、バイオリンの間奏が必要不可欠だから。2人が出演してくれることが、純粋に嬉しいなぁと思ったのです。

 

M8「Crave It」

M9「Juicy
内担が好きなやつ。オトナの色気を振りまきすぎて、R-18かな??って……。まぁ、エロいです。エロい(語彙力の消滅)。

 

MCはニュアンスのレポを、Twitterの方で落としているので割愛。

 

M10ジャニアイの曲は英語詞で美しい旋律の曲だった。劇中で僕が歌ってない曲だけど、一部しか歌われてないので…埋もれるには勿体無い曲。みたいなことを言っていました。

 

内くんが「やりたくて、念願が叶った」という舞台グレイト・ギャツビーの劇中歌、

M11「My Life」
地位、名誉、財産…全て手に入れたはずの男が、全てを失って、人生を振り返る曲。
グレイト・ギャツビーを観劇する度に、歌声に圧倒されて 悲しいわけでもないのに、涙が勝手に溢れてきた思い出があります。

 

M12「24時間 with me」

M13「ANSWER」

M14「Fighter」
怒涛のV.WEST曲メドレー。この名曲が内博貴LIVEでしか聴けないのは勿体無さすぎる……。

抱きしめたいと願うときほど どうして君はそばにいないの?

 

愛はこうしてずっと僕を悩ますかな 半透明の宇宙の中で いつでも触れてくんだ


歌詞がとびきり可愛くて、目の前で歌う内くんが美しくて、世界の綺麗なものだけを集めたみたいな空間だった。

内くんはファンのために、ライブをやってくれているんだなぁと 甘やかされている実感が緩やかに身体を侵食していく。

 

M15「0の誓い」
魂の叫びみたいに、「生きる意味 欲しいよな?」って歌うんですよね……。諦めながら生きたくない。0(ゼロ)に誓う、って何なのだろう…って考えると、私は0に戻った立場なのかなぁと邪推してしまう。(或いは、舞台上の0番、センターの立ち位置っていうのもあるのかもしれない。)

「鼓動鳴らして」生きる意味や、自分自身にも、内くんにも、無意識に歌詞を重ねてしまう曲。

 

本編ラストはM16「Share our heart」
「同じ未来を見つめてたい」と言われたら、ずっと内くんを応援しない訳にはいかないじゃないですか。
大サビに入った瞬間、ペンライトと照明でピンクに染め上げられた空間に、銀の紙吹雪が舞っていて、ピンク色が乱反射する空間の中で歌う内博貴は、眩いほどに美しかった。

 

22日のMy Life前のMCで、ピンクに染まったペンライトの海を見て、
「なんでみんなピンクなん?俺のカラーやから?…泣けるわぁ」って言ったこと、ちょっと笑いながら言ってたけど、本人がこうやって言ってくれたことに救われたような気持ちになったよ。内くんには公式ペンライトがないから、トラジャ担さんのお陰だと思う。本当に感謝しています。

 

アンコールで、2日連続 新曲…と見せかけての「スキなだけTODAY」
腕が筋肉痛になるまでタオルを振り回して、喉が痛くなるまでC&Rをして、最高だった。
「Hi!Hi!HIROCKY!」内博貴の、内博貴による、内博貴のための曲なので楽しくない訳がない。

内くんは、歌手でも舞台俳優でもない。アイドルなんです。

ひたすらキラキラしてて、カッコよくて、甘い歌声で。 そして、笑顔が一番似合う。

 

アンコールで博貴コールができる、ということも幸せだったし、2日目のダブルアンコールではびっくりするくらい声が揃ってたね。
ダブルアンコールは、リハしてないからセトリ中から選んでくれた曲が、「今、此処に」
奇跡みたいなこの時間がもう終わってしまうのか…って切なくなっていたところに、
「ライブって楽しいな!来年もやろうぜ!」って約束をくれる内くんが頼もしくて仕方なかった。

自分自身の意向だけじゃなくて、ファンの声があったからこそ 実現できたこのライブだと、彼はそう言ったけれど。ファンの声だけでは実現しないのも事実で。
だから、お互いに実現したいと思える未来の約束があることが嬉しくてたまらない。

次のライブも、楽しみにしています。

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