深海魚

花びらに埋もれてこのまま 死んでもいいと思った

Aぇ! group『PRIDE』- 崇高な魂のその先へ

 

Aぇ! group『PRIDE』がYouTubeされて早1ヶ月が経った。

毎晩、噛み締めるようにずっと再生し続けても それでもまだ足りないと思わせるほど、熱量に溢れたこの曲は、間違いなく今後のAぇ! groupの「代表曲」となるだろうと確信している。

 

 


わたしが大阪城ホールで初めて『PRIDE』を聴いたとき、ああ、これは末澤誠也さんのための音楽だなぁと強く感じた。

誠也さんの人生そのものが、音に乗っているのだと。


「ひとつなくして ひとつ手にして」

歌い出しの、抑えられているのに熱量あふれる音色から、もう既に引き込まれる。


かつての何者でもない自分から、大きなステージの0番の場所まで歩んできた道のりへの誇り。

誰かになりたがってた自分から決別して、自分自身を認めることができた、いまへの誇り。

きっと、光の道しか歩んでこなかった人ならば、ここまでの説得力は持たないだろう。


末澤誠也さんは、驕りなんかじゃなくって、自分で努力して掴んだ光を輝かせているのだ。


たった4分1秒の動画のなかで、誠也さんの"これまで"を見せてもらっているような気がして、たまらないような気持ちになる。

 

晶哉ちゃんの安定感のあるバスドラムの音色、大晴のベースが奏でる鼓動、こじけんのキーボードの音色の輝き、ギターでともに唄う正門さんに、物語を加速して畳みかけるようなラップのリチャ。この6人がAぇ! groupって、ねぇ、あまりにも強いでしょう?って誇らしくなってしまう。

 

生まれ変わったって僕でいたい

一見、自己肯定感に溢れた歌詞かと思うけれども、その前後の歌詞を見ると、決してそうではなくて、寧ろ自分に自信が持てずに居た"過去"を振り切って決意した歌詞のように受け止められるのだ。

 

It's my PRIDE, just that is enough for me

誇れるもの、ただそれだけを持って挑んでいくんだという心意気すら感じる歌詞なのである。

 

 


アイドルはキラキラしたものを詰め込んだ象徴なんだって、わたしは思っている。

瞬くペンライトの海に、眩いステージの照明のしたで、スパンコールが乱反射してる。

でも、そのどれもが、明るい光のなかでは100%綺麗に輝かなくって、暗い場所から光るときがいちばん綺麗に光って見えるんじゃないかな。

Aぇ! groupは、逆境に立たされてるときこそ、いちばん眩く見えるのって、きっとそういうことなんだとわたしは思う。

 


今日も『PRIDE』を再生しながら、Aぇ! groupが連れていってくれる夢のその先を、輝く未来を、思い描いてしまうのだ。

 

Aぇ! group「PRIDE」(関西ジャニーズJr. LIVE 2021-2022 THE BEGINNING~狼煙~) - YouTube